人気ブログランキング | 話題のタグを見る

猫伝染性腹膜炎(FIP)治療について

お久しぶりです。
院長の日下です。
去年病院をすぐ近くに移転し、新築病院となりました。
以前より広く、快適になりましたので是非ご来院ください。
さて、本題のタイトルについてです。
ホームページにも記載されています猫伝染性腹膜炎(FIP)の治療に当院は力を入れています。

不治の病といわれている猫伝染性腹膜炎(FIP)ですが、

最近では完治(寛解)を見込める薬剤(新薬)が出て来ました。

当院でも今までは対処療法(ステロイド、シクロスポリン、イトラコナゾール、イベルメクチン、クロロキン、インターフェロン、カモスタット等)のみでしたが、思うような効果は得られませんでした。

そこで

新治療薬(注射薬、錠剤、モルヌピラビル)を入手しました。

Mutian(ムティアン)、Xraphconn、CFNではありません。

治療費が上記の薬剤の1/5~1/2程度になります。

効果は実際に確認しております。(数日で改善傾向が認められます)

治療費の問題で治療を諦めていた方は一度受診してみてください。

治療を希望の方は必ず電話連絡をし、予約の上、受診してください。

追加検査や投薬指導などで時間がかかりますので、余裕を持ってご来院ください。

予約なしの場合当日は受診できません。

電話、メールでの御質問は受け付けておりません。(薬の内容、費用など問い合わせが多く、診療業務に支障をきたすため)

モルヌピラビルでは臨床試験として治療薬費用の負担を軽減します。(薬剤費用通常の半額)

その他、初診料、診察料、検査費用、併用薬などは規定の料金がかかります。

2022.5.23 現在24症例治療

1例(ドライタイプ)経過良好。一般状態、血液検査結果も良化。2例目(ドライタイプ)経過良好だが、飼い主様の意向によりムティアンに変更したいとのことで終了、3例目(ウェットタイプ)は経過良好、4例目(混合タイプ)若干良化。5例目(混合タイプ)、6例目(ドライタイプ)治療開始。以降の症例も治療中。

注射、錠剤は通常価格。

症例数を増やしたいため、モルヌピラビル(粉)での臨床試験は現在、10例受け付けております。(2022.5.23)

投与プロトコールは応相談(注射薬をして改善してから内服に切り替え等)

臨床試験後は通常の薬剤費用がかかります。

早めの治療が成功の鍵ですので、疑いがある時点ですぐに受診してください。

遠方の方の来院が増えております。

もし通院が難しい方は、地元で経過を協力して診てもらえる病院があれば初診の来院後の経過観察はそちらの病院で診てもらい、薬剤(内服)は郵送することも考えております。(注射薬は不可)


by kusakavet | 2022-05-23 11:07