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LigaSure

こんにちは。院長の日下です。
当院でLigaSure(リガシュア)を導入しました。
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■LigaSure(リガシュア)とは

リガシュア(ベッセルシーリングシステム)とは最新の血管シーリングシステムで血管を糸を使用せずにシーリングすることができる手術機器の事です。
一般的な去勢・避妊手術では精巣、卵巣、子宮などの血管を縫合糸で結紮し、その糸を体内に残す方法が取られています。
ところが近年、人や動物で体内に残った糸が引き起こす「縫合糸反応性肉芽腫」という病気がたくさん報告されています。
縫合糸反応性肉芽腫(無菌性結節性脂肪織炎)とは、去勢手術や避妊手術などの様々な外科手術に用いた縫合糸に対する過剰な異物反応と考えられていて、 数ヶ月から数年後に手術部位などに瘻管(フィステル)が生じたり、大きく腫れてきたり、またはお腹の中にガンのようなしこり(肉芽腫)が生じたりします。
もしこのような症状が出たら、手術で再度縫合糸を摘出したり、ステロイドや免疫抑制剤による生涯の治療が必要となります。
このような理由から、「体内に糸を残さない手術」を可能にしたリガシュア(ベッセルシーリングシステム)を導入いたしました。
また手術時間も短縮できますので、麻酔の負担も軽くできるのも利点となります。

安全・確実な血管閉鎖を行い、体内に糸を残さない手術を実地しています。

by kusakavet | 2013-05-25 18:32